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ドラッカー学習事業 第6回 予期せぬ出来事

2006年09月16日

第一部:テーマ「予期せぬ出来事」

1グループによる討議

<内容>

 A社が体験した「予期せぬ出来事」をテーマに上田先生を交えてブロック会形式で討議を行った。予期せぬ出来事が起きて重要人物が不在になっても会社が止まらない工夫や対策をあげてもらったが、過去に似たような苦労をしている人は何らかの対策をしていた。特定の人だけが知っていることや特定の人にしか出来ないことを作らないようにマニュアル化、情報交換が必要なのでは無いかとの意見が多く、技術者を対象としている場合は多能工を取り入れる等の意見もあった。いざとなれば自分自身がやるしかないとの意見が中小企業経営者の本音ではないだろうか。最後に担当者から、予期せぬ出来事が起きた時に一番大事なのは経営者のやる気であり、自身のやる気が無くならない為の安心感がマニュアルやバックアップなのではないかと経験者としてのアドバイスがあった。

 ドラッカー曰く、組織には二種類あって野球型は各自がポジション(役割)を持っていてチームで仕事をこなす為にポジション変更が難しく一人でも欠けると支障をきたすが、テニスのダブルス型は常にポジションを入れ替わって仕事をこなす事が出来る。

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第二部:テーマ「創造する経営者」

第Ⅱ部:機会に焦点を合わせる
第11章:未来を今日築く

<内容>

 知識の領域とは発見、発明である。という話から討議が行われた。現在はeコマース(e革命)、鉄道革命と同じくらいの大きな事。今は静かに音を立てずに距離を無くすという素晴らしい革命が起きている。まだ始まったばかり、それをすごく私は感じている。と上田先生から話があった。続いて第一に調べる領域は人口である。という内容着眼し討議に移った。やはりマーケット、労働力として高齢者をうまく使うべきだとアドバイスを頂いた。製造業を中心とした青工研からの会員からは労働時間の問題、体力的な問題があるなどの話があったが高齢者の方々はそれぞれもと求めている事が違うので各々あった労働、接し方をすべきではないかなどの意見がでた。高齢者の方々が働ける環境を与えている皆さんのような経営者は素晴らしい事をしているという認識を持って下さいというお言葉を上田先生から頂いた。また高齢化に目を向ける中で我々のような若手経営者には逆に追い風になるのではないかという意見も出た。考え方をかえれば若者の確保、有能な高齢化の経験者を確保する事が重要なポイントになってくると言う意見もあった。

 続いて注目すべき点はインド、中国であるとの話が上田先生から話がありました。また今後してはいけないことはインド、中国で出来てしまうことはしていけないとの話があった。今後のやるべき事としては触感、重量感=味のある物、もっていてうれしくなるような物。いわゆるものつくりの世界で言うなら技の世界であるとアドバイスを頂いた。日本人特有のセンス、そして付加価値をつける重要性などの話がありました。

その後、周囲からは反対されなか起業して現在大成功している青工研会員からの成功事例の話で盛り上がり今後、各会員企業が展開していく上では改めて考える良い内容でした。

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【監事講評】吉田 英訓監事

 本日で6回目と後半戦に入りました。今回は今までとは違った手法で大変良かったと思います。テーマの「予期せぬ出来事」は全ての人に該当することでリスク管理をしておくことが重要だと実感しました。また第2部は本の内容に沿っていて勉強になる事が多かったと思います。

【主幹責任者所感】河野 崇

 今回、今までと手法を変えた初めての試みでしたが思っていた以上に内容的には濃いものになっていたのではないかと思います。年間通しての事業の中で前半の五回は知識と言う部分では皆さん充分付けられていると思います。今回を含め後半は実践に落とし込める様な内容に毎回工夫してのぞんでいきたいと思います。

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