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ドラッカー学習事業 第8回 一流たるための七つの心得

2006年11月14日

活動報告

第一部:ものつくり大学名誉教授 上田惇生先生による講演
   テーマ:「一流たるための七つの心得」
   15:00~16:00

第二部:テーマ「青工研が学びの場として一流になるためには」
   1グループによる討議
   16:10~17:30

 

<第一部>テーマ:「一流たるための七つの心得」

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「ポストモダンにおける一流たるための七つの条件」

 「50年前の人にとっても未来の人にとってもドラッカーが書いたことは、今の自分に書いてくれたこと」というくだりで始まり今年最後の講演は5月からの学習事業の要点をまとめたものを話していただきました。

 上田先生が特に好きなドラッカーの言葉は、

 「自己啓発とは、能力を習得するだけでなく、人間として大きくなることである。責任に重点を置くことによって、より大きな自分を見るようになる。うぬぼれやプライドではない誇りと自信である。一度身につけてしまえば失うことのない何かである。目指すべきは、外なる成長であり、内なる成長である。」(ドラッカー)

 「自らの成長につながる最も効果的な方法は、自らの予期せぬ成功を見つけ、その予期せぬ成功を追及することである。ところがほとんどの人が、問題ばかりに気をとられ、成功の証を無視する」ドラッカー

の2つである。

ドラッカーの言葉の中から好きな言葉を12個選びカレンダーや手帳に書き実践することを勧めたい。

以下に7つの心得を記します。

「一流たるための七つの心得」

1. 真摯であること【1】

2. 所を得る

得意なことを知る【2】    

得意な方法を知る【3】

得意な環境を知る【4】

自らの価値観を知る【5】

3. 方法を知る

成果原則を知る(貢献、集中、水準)【6】

マネジメントの各論を知る(仕掛け)【7】

2.の得意は各人によって違うものである。自分の②~⑤を理解することで所を得ることができる。そして②~⑦まですべてができても①ができることが最も大切である。

そして、得意なことを知り努力し、成果をあげるための原則を知ることが大切である。

「新事業七つの心得」
  1. 小さくはじめる (大きくできても小さくはじめる)
  2. シンプルにはじめる (いずれ複雑になってしまうからできるだけシンプルに)
  3. トップを目指す
  4. 予期せぬ客が本当の客
  5. キャッシュが大事
  6. チームの編成(一人では全部できない 分業である)
  7. 相談相手をもつ(会社外に持つと見えないことを知ることができて良い)
「経営者の七つの心得」
  1. 姿勢
    • 為されるべきことを考える【1】(やりたいことでなくやらなくてはならぬこと)
    • 会社のためを考える【2】(社長、従業員、株主でなく貢献の観点から)
  2. 計画
    • アクションプランをもつ【3】(状況の変化で変えていく)
  3. 行動
    • 意思決定をフォローする【4】
    • 情報を与え求める【5】
    • 機会を中心におく【6】
    • 会議の生産性を上げる【7】
「ドラッカー自己啓発の七つの心得」
  1. 神々が見ている
  2. ベストを求める(常に今にベストを尽くし次は更なる良いものにする)
  3. 集中研鑽(2年に1個興味のあるものを集中してやってみると50年で25個できる)
  4. フィードバック分析(メモをとり過去のメモを読み返す)
  5. 定期反省定期計画
  6. 目標管理(なんのために、何をもとめられているのか)
  7. 何をもって憶えられたいか(行動の基本)
「ポストモダン7つの作法」
  1. 見る、そして聞く(自分の視点で見て他人の視点でみたものを聞く)
  2. わかったものをつかう(既に起った未来、予期せぬもの)
  3. 基本と原則を補助線としてつかう(経営の目的、世のため人のため、組織構造)
  4. 欠けたものを探す(ギャップを探すことがビジネスチャンス)
  5. 自らを陳腐化させる(求めるものは継続しかし陳腐かする、それを革新する)
  6. 仕掛けをつくる(成功会議 ベストプラチクス)
  7. モダンの手法を使う(時間管理)
「イノベーション7つの種」
  1. 予期せぬ成功、失敗を活かす
  2. ギャップを活かす
  3. ニーズを活かす
  4. 産業構造の変化を活かす(IT)
  5. 人口の変化を活かせ(高齢者)
  6. 認識の変化を活かせ(健康ブーム)
  7. 発明、発見を活かせ

 今回の学習事業では上田先生が経団連の新入社員のころの体験談より今でも大切にしている「わからないものは目の前を通さない」という1つの心得を聞くことができ、大変貴重なお話を聞くことが勉強になりました。

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<第二部>テーマ:「青工研が学びの場として一流になるためには」

 青工研の会員は工業系異業種の経営者の集団である為に、全会員の共通部分である青工研を一流にする方法を討議し、その中で各自が持ち帰れるところを見つけ自社に持ち帰り各社を一流にするという主旨で上田先生を交えてグループディスカッションが行われた。

青工研に在籍している理由の発表が行われ様々な意見が出された。青工研は他の団体と違い"仲間・絆"が強いや、会の運営が主ではなく各会員企業が良くなるのが目的等の意見が出され、上田先生に外部から見た青工研は"まさに青工研はホットグループだ"というご意見を頂いた。

 青工研は会社運営を疑似体験できる場で青工研での失敗は問題ないが、会社での失敗は絶対に許されない。青工研で失敗し学び自社に落とし込み自社を一流にする事が言わば青工研が一流になるという事ではないでしょうか・・・。

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【監事講評】吉田 英訓監事

 お疲れ様でした。2006年度第8回目が終りいよいよ2月には大きな講演会があります。今回のテーマの一流になるためにはでは基本理念の地道に自ら学ばん を自ら実践して行くことです。また、自己啓発というのはなかなかできないことで、人間として大きくなるのは自分だけでは難しいです。自身を磨いていく事が 会社が良くなり、青工研が一流になることです。最後まで頑張って行きましょう。

【主幹責任者所感】河野 崇

 今回、「一流たるための七つの心得」をテーマに上田先生に講義して頂いた後、グループ討議で「青工研が学びの場として一流になるためには」を討議しまし た。改めて各会員が青工研の良さを再確認出来たのではないかと思います。また上田先生からみた青工研という発言は特にこれまでになかった第三者からのもの なので非常に貴重な時間を過ごせたのではないかと思います。

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